第一輪 薔薇の少女

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「ローズ姉ちゃん!」 テクトは少女をローズと呼びのいる木に近づくと少女は木から降りテクトを抱きしめた 「…村の人達は?」 少女がテクトに聞いてきた その声は透き通るようだが触れれば崩れ去るようなそんな声だった 「みんな避難所に避難したよ」 テクトがそう言うと少女は安心したようにテクトの頭を撫でた そしてアイルを見た 少女は警戒はしていなくただ興味がない目でアイルを見ていた テクトが少女の視線に気づくと少し慌てて 「この人はアイルさんだよ 村の精霊様を守りにきた人だから心配しないで」 テクトが言うと少女は小さくわかってると言いテクトから離れアイルに近づいた アイルは少女を見た あの小柄な少女がこれ程までもの力を秘めているなど思いもしない事なのだ 少女が目の前に来るとアイルは冷静になり 「アイル・セイティスです」 名前を言うと右手を出した 「…ローズだ、姓はない」 少女…ローズも右手を出し二人は握手を交わした  
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