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「…精霊様を……」
村長はアイルの話しを聞くとそう呟いた
「精霊がいなくなればこの国は滅びるでしょう
今ならまだ間に合います、精霊の所まで連れていってください」
アイルの顔を見れば誰でも嘘ではない事がわかる
だが…
「精霊様はワシらを守ってきた
ワシらは精霊様の望む事をやってきたんじゃ
そなたの話は誠か?
精霊様はそなたに助けを求めていると申すのか!」
村長は声を張り上げて言う
何故、そこまで一生懸命に精霊を見せるのが嫌なのかアイルはわからなかった
すると扉を叩く音がした
慌ただしくノックをしていたので何かあった事はすぐにわかった
ノックした者はすぐに扉を開けると口を開き
「大変です村長、魔物が出ました!」
アイルは魔物と聞けば冷や汗を流した
魔物…この国に数多くいる種族の中で"普通の人間"が太刀打ちできないものの例にあげられるもの
性格は狂暴で倒せるのはそれ相応の力がある者にしかできない
従えられるのは魔族と力のある者だけ
魔族は魔界にすんでおり契約をすれば魔界からこの国にくる者である
ただし、契約の仕方は魔族それぞれなので基本的には纏められていない
アイルは思った誰が魔物を倒すのだろうと
魔物の殆どは精霊がいる近くに住んでおり精霊の力が強いほど魔物の力も強くなる
村長の判断は以外にも早かった
「ローズに倒させるのじゃ
他の者は避難所に避難じゃ!」
ローズ…?
名前からして女の人だろうか
何故女の人に魔物を倒させる?
死んだらどうするんだ?
アイルは村長に問いただそうとすればテクトに手首を掴まれ止められた
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