初陣

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「主砲用意、目標前方ゲート。風穴をブチ開けてやれ。てぇー。」 「射線を塞ぐな、出すぞ。松原、一番機出る。」 足に付いたホバー用ファンが唸る。 「草加機出る。」 追随して二番、三番と出撃する。 本来飛行用のバックパックは、しかし海上移動を確実にこなしていた。 燃料を考えると今回は飛行は不可能だが…。 「第一波着弾。続いて弾二波着弾。」 「ゲート破損、穴開けてやりました!」 「ようし、よくやった。後はお手並み拝見だな。」 「隊長、扉開きました。」 「ぶち込め、泡吹かせてやれ!」 バーナーを吹かし加速する。 「いくぜー。野郎共!」 「「「了解」」」 俺が先鋒。ショットガン二丁とマシンガン 草加、綾瀬が次鋒。バズーカやらマシンガン そして新井がどん尻。ミサイルランチャー 暗いドッグ内部へと突き進む。 突然の襲撃に武器の用意すらままならない。 迫撃砲やマシンガンを中心に叩き潰す! ここは洞窟内だ。敵からすれば爆薬は使えないし、船舶が邪魔で射線も取れない。 「司令塔はあれっぽいですね。潰しますか。」 「頼んだ。」 窓からは爆発が巻き起こった。 「命中!ひゃっほぉぅ!」 通信が入る 「こちらマンタ。敵無線基地の破壊完了。まだ無事か?」 「こちらファントム。あらかた片付いた。地上の援護を。我々は撤退する」 「了解。気をつけて帰ってこいよ」 まさに電撃戦だった。作戦時間は十分足らず。 即時復旧不可能なダメージを与え我々は船へと帰還した。 「整備をして現状待機。そこでしばらくまってろ。」 それが司令部からの命令だった。 「了解フェレット。」 「補給作業急げ!胴長ネズミの気がかわんねぇうちに!」 「ぶつっ」 艦内放送が入る 「あ、あー。これより半潜にて基地に入る。第二種戦闘(陸上白兵戦)用意。出航する。」
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