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そしてその夜
予定通り伊東が暗殺され
後に油小路事件と呼ばれる戦いが始まった
数が勝る新撰組は優位にたった
そんな中
新撰組と対峙する藤堂の姿が
そこにはあった
「平助!!!」
彼の姿を見つけた悠輝は
すぐに傍まで駆け寄る
その隣には
永倉・原田の姿もあった
「近藤さんからの言伝だ
逃げろ、平助」
「近藤さんが?」
予想もしなかったのだろう
藤堂は原田の言葉に
驚いた表情を見せた
「平助。お願い逃げて!!」
「逃げろ平助」
「頼む、平助、生きてくれ」
三人が各々に言葉を発する
そんな彼らの言葉に
藤堂の目からは涙がこぼれた
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