第三十話

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構えていた刀を下ろし ゆっくりと三人の下へと歩き出す その時 「駄目だよ。悠姫…裏切り者は   消さなくちゃ」 目の前に紅が飛び散る ゆっくりと藤堂の体が力を失い倒れていった そんな彼の体を悠輝はそっと抱きとめる 「へい…すけ…?」 「おい!!平助!!」 「めぇあけろ!!」 手の中で息絶えた 藤堂の名を呼ぶ 返事は返ってこない 「久しぶりだね。悠姫」 懐かしい声が聞こえ ゆっくりと視線を向けると そこには
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