第三十ニ話

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土方さん 貴方は最期まで貴方の信じる道を貫くことができましたか? 貴方がずっと背負い続けてきた たくさんの「重み」 たくさんの「想い」から 開放されましたか? 大好きな皆さんに会うことはできましたか? 願わくば彼らにとっての死が 少しでも心安くあらんことを… 「私も、すぐ傍に逝きますね 総司さん…土方さん…」 小太刀を取って そっと首元に当てる ぐっと力を入れようとしたその時… 「悠姫!!!!」 そんな自分の名を呼ぶ叫び声と同時に 遅咲きの桜がいっせいに散る その瞬間
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