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「Are you ready、Guys!?Let's party、Ya-ha!」
「うぉおーっ!」
政宗様の一声で、戦が幕を上げた。
「小十郎、遅れんなよ!」
「ハッ、背中はこの小十郎にお任せあれ!」
政宗様はいつもの調子で、敵陣の真ん中に自ら突っ込んで行く。
「政宗様、この辺り一帯は濃い霧が出ている様です」
「shit…敵がどこにいるかも、ここがどこかも判らなくなったな…。他の奴等もはぐれちまったし…」
政宗様が歩を進める。
「政宗様、無闇に動かれては危険です!」
「黙って突っ立ってても、仕方ねぇだろ?相手も条件は同じなんだしよ」
「ですが……」
一瞬、ほんの一瞬目を逸らしただけで、政宗様の姿は霧に包まれた。
「政宗様…?政宗様!?」
呼び掛けても、返事は返って来ない。こんな短時間で、声の届かない所まで行かれたのか?
「俺とした事が…」
この片倉小十郎、一生の不覚。いつ何時も、政宗様を守ると誓っていたのに…。
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