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私とわがまま王子の前には、どす黒いブラックホールをまとっている山田の姿が……
「悠平……どうしたんだよ」
「央司がいけないんだけど?」
「えっ?俺っ!」
その時私は何かを悟った……
「ヤキモチですね?」
すると、山田は私を凄い形相で睨んできた……
「止めろ睨むな悠平……お前が睨むと地味に怖い」
央司がそう言うと、睨みを効かせた山田は、優しい表情に変わった……
「ごめん取り乱した帰る」
二人は、送って行くことにした……
ブロロロッ
「じゃあ」
二人の前を通り過ぎる山田の車……絵里那は、バックミラー越しに睨まれているのを気づきもしなかった……
「うふふ………七瀬絵里那覚えてなさい?いつかあんたから央司を奪ってやるわ……」
山田は、不適な笑みを浮かべながら頭をつけていたカツラを取った……
そう……山田は女だったのだ。
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