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「あんな事言って良かったの?本人聞いたらどう思うんだろ?……」
隣で頭を抱える有紗……
「別にいいの!だってあのレポーターの人がいけないんだよ?何でも言っていいって言うから……つい口が滑って」
「ファンの人怒んないのかな?……」
あたしにそう言って来るので少し言ってやった。
「新木央司ファンの有紗は怒んないの?私一応有紗の前で酷いことを……」
「それはごもっともだけど…………あたし絵里那が央司くんのこと嫌いなの知ってるし……」
いきなり暗くなる有紗の表情………相当傷ついているらしい…………
ごめん有紗……友達思いじゃなくて……
「絵里那今日一緒に帰ろうね?……」
「うん……」
それで帰ったのが間違いだったあの後起こることも全く予想しなかった。
その放課後
「絵里那帰ろっ」
「うん!」
生徒玄関を出るといきなり周りの人が騒ぎ出した。
私と話す有紗の顔の血がサァーと引いていった……
「どうしたの?大丈夫?有紗」
「えっ絵里那っ!裏から帰ろ!………」
私の手を取り急いで歩き出す………
「ちょっと待て」
声をかけられると、有紗はビクッと飛び上がった……
私が振り返ると……予想だにしないことが起こった……
「はぁ?」
「あって早々言葉が『はぁ?』かよ……」
そいつはポリポリ頭をかく…………
何であたしの前に……
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