雨の章

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  長い髪にパーマがかかっていて、優しそうな女性だった   ただ… アジア風の着物?みたいなものを身にまとい、雨を遮断する能力を目にしたので普通とは思えなかった。   あの後、とりあえず話がしたいということで部屋に戻り彼女を入れてあげた。     女性を部屋に入れるなんて、めったになかったがそれ以前に人間かどうか怪しかったから意識はしなかった…。   「畠山さんは、一人暮らしを?」   「うん、まぁいろいろあってね…。あ、タオル使います?」   濡れているかと思い、手渡そうとしたが…   「…ははは、濡れてないですよね…。」   本当に不思議だ…。水一滴すらついちゃいない。   いったいこの人は…。  
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