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俺は、改めて置かれている状況を確認する。
俺が死ぬ場所――今、俺はダイニングの半分を占めるテーブルに座っている。どこにでもいるような地味な性格の設定らしく、部屋の中は性格が反映されていて飾り気がない。シンプルイズベストが、必ずしもお洒落だとは思わないのだが。
当然のように、着ている服装も地味だ。
無地の飾り気のない白いシャツに、ベージュ色の安っぽいカーディガン。細身の体系も相まって、より地味な印象を引き立てている。まあ、唯一変わった特徴として挙げるならば、薄紫色のプリーツスカート。
そう、今回の役は女性。
とはいえ、俺のイメージはどの作品であっても変わることはなく、服装のみ女性用を着用している。
慣れたとは言わないが、初めてのことではないので、今更焦ってタンスの中を引っ掻き回すなんて事はしない。
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