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「………」
「みのりちゃん?」
急に黙りこんだので、瀬良は不思議そうな顔をしてわたしの顔を覗きこんだ。
「あ、ごめんなさい。何でもないの」
「そう?大丈夫?」
「ほら、あの服。可愛い服だったから、見とれちゃったの。ごめんね」
とっさに言い訳をしてウィンドウを指差す。
マネキンが流行の洋服を着ている。カジュアルパーティーにでも着ていけそうな物だ。
瀬良もディスプレイの洋服を見つめる。
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