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「確かに君に似合いそうだね。うん、きっと似合うな」
マネキンとみのりを見比べて、楽しそうに笑う。
その目元には数本の皺がはっきりと見える。
こめかみには白髪があるし、
筋肉質な胸元にすり寄れば、おじさん独特の香りが微かにすることも知ってる。
その皺も白髪も香りも
彼の全部が大好き。
そう、恋に落ちてしまえば、年齢なんて関係ない。
恋に落ちた相手がたまたま20才離れていた。それだけのこと。
みのりは繋いでる手をキュッと握った。
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