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そうだ…
梨紗が死んだ日の昼休みに梨紗から電話がかかってきた。
でも私は昼休みが終わるからと電話に出ず仕事場に戻ったんだった。
もしかしてあの電話の内容がこの事だったの?!
何で…何で私は電話に出なかったのよー!!
「愛来?」
呆然としている私にタカが声をかけてきた。
「あの日…電話あった…梨紗から電話がかかってきた。だけど昼休みが終わるからって私電話に出なかった!あの時に電話に出ていたら運命変わっていたかな?梨紗死なずにいたかな?私のせいだ!」
私は嬉し涙から悔し涙に変わっていた。
「誰のせいでもない!!」
俊が怒鳴った。
「俺だって梨紗が死んでからいろいろ考えた!あの時梨紗に書類を頼まなければ事故になんかあわずにいたんだろうな。とかタクシーで行けって言っていたらとかいろいろ考えたよ!でももう遅いんだ…過ぎてしまったものは仕方ないんだ…何をしても何を考えても梨紗はもう生き返らない…」
私よりも悔しそうに俊が手を握りこぶしにして私達に言ってきた。
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