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「あぁ。寝顔がムカついたからな」
「普通に起こしてくれよ」
「ごめんな」
笑えを堪えながら、光鬼は言った。
ちっとも反省していない様子。
「それより、着いたのか?」
「ここが、そうだ」
光鬼は外にある家を見ながら言った。
そうか、と真は言って、ドアを開ける。
光鬼も少し遅れてドアを開け、車のロックをかけて真を追った。
見た目は普通の住宅街だ。
だが、その中に死の匂いが漂う家が佇んでいる。
一見、普通の家と変わらないが、他と違うところはドア部分に黄色のテープ貼られているところだ。
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