第一話【悪霊が棲む家】

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「あぁ。寝顔がムカついたからな」 「普通に起こしてくれよ」 「ごめんな」 笑えを堪えながら、光鬼は言った。 ちっとも反省していない様子。 「それより、着いたのか?」 「ここが、そうだ」 光鬼は外にある家を見ながら言った。 そうか、と真は言って、ドアを開ける。 光鬼も少し遅れてドアを開け、車のロックをかけて真を追った。 見た目は普通の住宅街だ。 だが、その中に死の匂いが漂う家が佇んでいる。 一見、普通の家と変わらないが、他と違うところはドア部分に黄色のテープ貼られているところだ。
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