第一話【悪霊が棲む家】

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真達もつられて見た。 老人はそれを確認し、話しを続ける。 「30年前、ある殺人鬼がいてな。ここが殺人鬼が住んでいた家なんじゃよ」 老人は目を細めて言った。 「その殺人鬼は逮捕されたんですか?」 「あぁ、そうじゃよ。それから、この家に住んだ人は必ず死ぬ」 老人は悲しそうな目で、真達を見つめた。 「あの、その殺人鬼に詳しく聞きたいのですが」 「儂の知り合いに、その時の担当の刑事がいるんじゃ。そいつに聞いてくれ」 と老人はズボンのポケットから、メモ用紙とボールペンを出し何やら文字を書いているようだ。
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