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真達もつられて見た。
老人はそれを確認し、話しを続ける。
「30年前、ある殺人鬼がいてな。ここが殺人鬼が住んでいた家なんじゃよ」
老人は目を細めて言った。
「その殺人鬼は逮捕されたんですか?」
「あぁ、そうじゃよ。それから、この家に住んだ人は必ず死ぬ」
老人は悲しそうな目で、真達を見つめた。
「あの、その殺人鬼に詳しく聞きたいのですが」
「儂の知り合いに、その時の担当の刑事がいるんじゃ。そいつに聞いてくれ」
と老人はズボンのポケットから、メモ用紙とボールペンを出し何やら文字を書いているようだ。
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