第一話【悪霊が棲む家】

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数秒後、老人は手を止めメモ用紙を真に渡した。 真はメモ用紙をもらい、軽くお辞儀をする。 老人はウンと頷いて、場をあとにした。 「収穫ありだな。犯人は、殺人鬼の霊だ」 光鬼は真が手に持っているメモ用紙を見ながら言って、車に戻った。 「あぁ、そうだな。とりあえず、今日はホテルに泊まろう」 殺人鬼の担当刑事に話しを聞くのは、明日ということになった。 「あぁ、分かった。刑事に話しを聞く前に、入ってみねぇか?」 「ダメだ。奴の弱点を探すのが先だ」 霊を倒す方法は遺体を燃やすか、霊の弱点を突くだ。 もしも、遺体は火葬されていたら、霊の弱点を突くしかないのである。
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