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数秒後、老人は手を止めメモ用紙を真に渡した。
真はメモ用紙をもらい、軽くお辞儀をする。
老人はウンと頷いて、場をあとにした。
「収穫ありだな。犯人は、殺人鬼の霊だ」
光鬼は真が手に持っているメモ用紙を見ながら言って、車に戻った。
「あぁ、そうだな。とりあえず、今日はホテルに泊まろう」
殺人鬼の担当刑事に話しを聞くのは、明日ということになった。
「あぁ、分かった。刑事に話しを聞く前に、入ってみねぇか?」
「ダメだ。奴の弱点を探すのが先だ」
霊を倒す方法は遺体を燃やすか、霊の弱点を突くだ。
もしも、遺体は火葬されていたら、霊の弱点を突くしかないのである。
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