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「光鬼、見てよ」
光鬼はそう言われて、黙ってパソコンの画面を見た。
「殺人の容疑で逮捕された後藤大輝は、10人もの女性をバラバラにした。凶器はナイフで、自ら左手首を切断し左腕にナイフ仕込んでいる。逮捕時にナイフは見つかっていない。でも妙だな……」
一通り見た光鬼は、ウ~ンと唸り手を額に乗せた。
「だろ?後藤があの家に住む人を殺す動機がない」
悪霊は生前、復讐、怨み、などの負の感情で現世に現れるのだ。
「まっ、とりあえず元担の刑事に行こうぜ」
光鬼は考えても何も思いつかないので、考える事を止めた。
「そうだな」
真はそう言って、準備をし始めた。
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