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「犯罪マニアか…で、その事件の何が聞きたい?」
上山は小刻みに頭を上下させる。
「後藤の遺体は火葬しました?」
真が聞いた。
「ああ、火葬だが何でそんなこと聞…」
上山を光鬼は手で制し、黙らせた。
「後藤の左手に仕込んだナイフは、どうしました?」
「そんなの聞いてどうする」
上山は険しい顔で言った。
先程から、奇妙な質問ばかりで多少、苛立っているのだ。
「それが、犯罪マニアだからさ」
光鬼は最高の笑顔で言った。
上山はハァ~とため息をつき、呆れ顔で
「そういえば、見つかってないな。奴が死ぬ間際に、“俺のナイフを盗む奴は殺す”とか言ってたな」
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