第一話【悪霊が棲む家】

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真は顎に手を添え、何やら考え始める。 遺体は火葬… ナイフは見つかってない… “俺のナイフを盗む奴は殺す”か… この家に住んだ人は、必ず死ぬ… ん?まてよ…まさか! 真は後藤大輝に関する単語を頭に浮かべた結果、何かを掴んだのだ。 「光鬼、ナイフの隠し場所が分かったよ」 光鬼も同様に考えていたが、分からなかったようで耳を傾けた。 「どこだ?」 「殺された井上の家だ」 「行く場所が決まったな」 光鬼はすぐさま車をUターンさせる。 「どこに行くんだ?」 車が突然Uターンしたので、真は疑問に思い聞いた。 「秘密だ」 光鬼はイタズラ小僧のような意地悪な笑みで、返した。
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