第一話【悪霊が棲む家】

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着いた場所は、家に入りきらなくなった物などを預けられる、コンテナである。 「なんか預けたのか?」 真は周りを見て、当然の質問は光鬼にぶつける。 「今の装備じゃ、悪霊を倒せねぇ。だから、武器を調達にな」 コンテナの鍵穴に鍵を挿し込み、開ける。 中には銃、ナイフ、札、蛮刀などたくさんの種類の武器が雑に置かれていた。 「すげぇ、いつ集めたんだ?」 武器の数の多さに感心した、真が言った。 「秘密だ。住宅街だから、銃はマズイだろうな…」 光鬼はブツブツ呟き、壁に掛けてあるナイフ四本を手に取り、内二本を真に渡した。 光鬼が持っているナイフはただのナイフではない。魔を払うとされている、魔除けのナイフである。
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