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「入るぞ」
光鬼はポケットから懐中電灯を取り出し、電源を付け中へ入った。
「一階は頼んだぞ」
「あぁ」
光鬼はそう言って、二階に続く階段へ上がって行った。
真は懐中電灯の明かりで辺りを照らしながら、進む。
ところどころに壁に光を当てている。
隠し扉などがないか、探しているのだ。
数十年前からあるナイフが今だに見つかってない、ということはどこかに隠してある。
という可能性が高いのである。
すると、懐中電灯の光が点滅しやがて消えた。
自分の手のひらで懐中電灯をカンカンと、叩くがつく様子がない。
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