第一話【悪霊が棲む家】

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「入るぞ」 光鬼はポケットから懐中電灯を取り出し、電源を付け中へ入った。 「一階は頼んだぞ」 「あぁ」 光鬼はそう言って、二階に続く階段へ上がって行った。 真は懐中電灯の明かりで辺りを照らしながら、進む。 ところどころに壁に光を当てている。 隠し扉などがないか、探しているのだ。 数十年前からあるナイフが今だに見つかってない、ということはどこかに隠してある。 という可能性が高いのである。 すると、懐中電灯の光が点滅しやがて消えた。 自分の手のひらで懐中電灯をカンカンと、叩くがつく様子がない。
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