第一話【悪霊が棲む家】

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ふと、真が自分を呼んでいる声が聞こえた気がする。 空耳かなと思いつつ、ナイフを探していた。 だが、それは空耳ではない。実際に光鬼に助けを求めていたのだ。 そんなことも気付かず、次の部屋へ入る。 部屋は和室であった。 「あん?」 光鬼はある違和感を感じた。 普通、二階に和室があるかよ… 何かを隠すためか? 光鬼は畳の隙間に指を入れ、持ち上げる。 床が見えた。 だが、床に取っ手が不自然に生えていたのだ。 「俺って天才」 何の躊躇いもなく、自分で自分を褒める。 自画自賛というやつである。
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