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ふと、真が自分を呼んでいる声が聞こえた気がする。
空耳かなと思いつつ、ナイフを探していた。
だが、それは空耳ではない。実際に光鬼に助けを求めていたのだ。
そんなことも気付かず、次の部屋へ入る。
部屋は和室であった。
「あん?」
光鬼はある違和感を感じた。
普通、二階に和室があるかよ…
何かを隠すためか?
光鬼は畳の隙間に指を入れ、持ち上げる。
床が見えた。
だが、床に取っ手が不自然に生えていたのだ。
「俺って天才」
何の躊躇いもなく、自分で自分を褒める。
自画自賛というやつである。
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