23人が本棚に入れています
本棚に追加
/244ページ
だが、恐怖で手がガタガタと震えてうまく手が動かせない。
そうこうしている内に後藤の霊に近づかれた。
後藤の霊は真の首を掴み、締め上げる。
ギュッという耳障りな音がなる。
真はかろうじて、後藤の霊の手と首に手を入れて窒息することを防いでいた。
ようやく、もう片方の手が魔除けのナイフを見つける。
それを素早く取り出し、後藤の霊に突き刺した。
シュュウ
と後藤の霊は煙のように消える。
すると、テーブルを押さえていた力がなくなり、真は脱した。
「ざまぁみろ」
後藤の霊に突き刺したナイフを血を払うように振り、呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!