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すると、真は背後に殺気を感じ振り向きざまにナイフを構える。
が、ナイフは糸も簡単に吹き飛ばされた。
「なっ!」
攻撃する手段を失った真は、丸腰になってしまったのである。
後藤の霊は真の方に手をかざした。
ドォン
真は見えない力によって、壁に叩きつけられた。
一瞬、意識を失いそうになったが、なんとか堪える。
だが、気絶した方が楽だったとあとになって思った。
なぜならば、後藤の霊は瞬間移動したかのように、真に近づき左腕に仕込んである、ナイフを振り上げたからだ。
ちっ、しくった……
真は死を受け入れようとしていた。
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