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「結局、手がかりなしか。」
光鬼はガッカリして言って、ドアのロックを解除し真を車の中へ入れた。
「あぁ。ほら、やるよ。」
真は助手席へ座り、手にしていたスーパーの袋から、新聞とパンを取り出し光鬼にパンを渡す。
「げ、あんぱんかよ。俺が嫌いなの知ってんだろ?」
光鬼はそう言って、あんぱんを後ろの席に投げた。
「そうだったな。」
と笑いながら、真は言った。
「ざけんな。」
光鬼は真に聞こえる声で、呟いた。
真をそれを聞き流し、新聞に目を通す。
「光鬼、この記事どう思う?」
真は光鬼に新聞を渡し、気になる記事を見せた。
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