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同様に取り出したライターから火を噴出させ、ナイフに火を付けた。
みるみる内にナイフは燃えて行く。
後藤の霊はナイフを振り下ろそうとした時
ウゥと苦しみだした。
すると、燃えているかのようになり
やがて、消えた。
「死ぬかと思った……」
真は安堵のため息をついた。
光鬼がナイフを見つけ、燃やしてくれたのだろう。
光鬼に感謝だ。
「ん?何か明るいな」
天井を見上げる。
ゴォゴォと燃えていた。
「真、逃げろ。家事だ」
階段から光鬼が勢いよく降りて来た。
「どうしたんだ?」
「ナイフを燃やそうとしたら、家にまでついちまってな」
光鬼は頭をポリポリと掻きながら言った。
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