第一話【悪霊が棲む家】

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同様に取り出したライターから火を噴出させ、ナイフに火を付けた。 みるみる内にナイフは燃えて行く。 後藤の霊はナイフを振り下ろそうとした時 ウゥと苦しみだした。 すると、燃えているかのようになり やがて、消えた。 「死ぬかと思った……」 真は安堵のため息をついた。 光鬼がナイフを見つけ、燃やしてくれたのだろう。 光鬼に感謝だ。 「ん?何か明るいな」 天井を見上げる。 ゴォゴォと燃えていた。 「真、逃げろ。家事だ」 階段から光鬼が勢いよく降りて来た。 「どうしたんだ?」 「ナイフを燃やそうとしたら、家にまでついちまってな」 光鬼は頭をポリポリと掻きながら言った。
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