第一話【悪霊が棲む家】

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「この、放火野郎が」 と笑いながら言った。 真の声を聞いたかのように、炎の勢いが強くなる。 二人は急いで、家から跳び出した。 「危ねぇ~」 「お前がつけたんだろ。俺なんか死ぬところだったんだぜ?」 「お互い大変ですな」 「今度からは俺が骨を燃やす係な」 真は光鬼の肩をポンポンと叩いた。 「俺が襲われる役か。勘弁してくれよな」 苦笑いをしながら、言う。 それから数十分、真が急いで119へ電話したことにより火は鎮火された。 「今回のことは貸しだからな」 「へいへい」 仕方ねぇな、と光鬼はハンドルを握りながら言った。 第一話~完~
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