第二話【森に潜む鬼】

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「何でいつも変なのしか買って来てくれないんだよ!」 真はずっと不満に思っていたことを、ぶつけてみた。 「すまん、俺が悪かった」 光鬼は多少うつ向き加減で、謝罪した。 いつもと違う態度に真は、それ以上は言うのを止めた。 少しの沈黙の間。 光鬼は何やら、上着の裏ポケットに手を突っ込んで、何を探している。 「見せたいのがある」 光鬼は取り出した物―新聞紙を渡した。 それを受け取った真は、新聞紙の記事に目を通す。 赤いマジックで目印を付けただろう記事を見つけ、光鬼を見た。 光鬼は黙ってうなずいた。 読んでみろ、と言っているようだ。
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