第二話【森に潜む鬼】

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「3人目も特になかったな」 「だな」 真達は調査員のことを隣人、家族に聞きに行ったのだ。 だが、どこも気になる情報は無かった。 最後に訪れた家は、上司である加藤の自宅である。 「どうする?」 光鬼は車のドアを開けながら、言った。 「調査員達じゃなければ、森だよな」 「てことは、森の歴史を調べるんだろ?」 真はそうだ、と言って頷いた。 それを聞いて光鬼は、ハァ~とため息をつく。 「図書館とか嫌なんだよ。本に埋め尽くされて、頭がイカれちまう。お前と違ってな」 光鬼は調べたりすることより、行動する方が得意だ。 というより、調べものが嫌いである。
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