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「3人目も特になかったな」
「だな」
真達は調査員のことを隣人、家族に聞きに行ったのだ。
だが、どこも気になる情報は無かった。
最後に訪れた家は、上司である加藤の自宅である。
「どうする?」
光鬼は車のドアを開けながら、言った。
「調査員達じゃなければ、森だよな」
「てことは、森の歴史を調べるんだろ?」
真はそうだ、と言って頷いた。
それを聞いて光鬼は、ハァ~とため息をつく。
「図書館とか嫌なんだよ。本に埋め尽くされて、頭がイカれちまう。お前と違ってな」
光鬼は調べたりすることより、行動する方が得意だ。
というより、調べものが嫌いである。
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