第二話【森に潜む鬼】

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また光鬼が寝かねないので真は慌てたように、口を開く。 「33、22、11年前にあの森で、失踪事件があった。どれも、解決していない」 それを聞いて光鬼は、耳をピクピクと動かしやがて、顔を上げる。 「それで、今日か…何かが11年周期に人をさらうか。で、その3件で助かった人はいるか?」 何かは11年ごとに、人をさらう。 人間なら最低でも、44歳だ。 だが、子供が大の大人をさらえる訳がない。 そう考えると、何かの年齢は最低64歳になる。 齢64の人間が、大人3人を運ぶことが出来るのだろうか…… しかし、何かが人間でなければ……可能である。
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