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そういう、人ならざる者の場合は真達の出番である。
「ん~、確かあったな。…22年前だ」
己の記憶力を頼りに真は、少し思案してから言った。
た光鬼はそうか、と言って続ける。
「じゃあ、その22年前の被害者を尋ねるか」
「ああ、明日な」
外は太陽が地平線に隠れ、漆黒が支配している時間である、夜だ。
「分かったよ」
光鬼は車のエンジンをかけ、闇夜を切り裂いた。
翌日、真達は22年前の被害者を訪ねた。
名前は近藤悟郎。
22年前は会社員で、事件の後遺症で会社を辞め今は、無職である。
年齢は54である。
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