第二話【森に潜む鬼】

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「今さら何です?」 悟郎は訪れた真達を手で指示し、ソファに座らせてから言った。 ため息を吐きながら。 もう22年前の事件なのだ。今さら取りあげられることはあるまい。 そう思っていたのだが。 「我々は月刊摩訶不思議という、雑誌の記者をしてまして」 と真が言った。 悟郎は明らかに、怪訝な顔をする。 当然だ、聞いたことのない雑誌の取材である。 無理もなかろう。 光鬼が話しを続けた。 「それで今、怪奇現象という特集をやってましてね。22年前の事件のを詳しくお聞かせて、下さいませんか?」 真達は悟郎の顔を真剣な眼差しで見つめる。 このまま黙っていたも帰ってくれない、と察し口を開いた。
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