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「あれは、夕方くらいだった。僕は昆虫採集が趣味でしてね、同じ趣味を持つ仲間2人と行ったんです」
ほんの数秒間を開け、話しを続ける。
「僕は朝に仕掛けて置いた、仕掛けを取りに行ったんです。遠くの方で、仲間が何かを叫けんでいたので急いでそっちに向かいました…」
「そうしたら、仲間二人が何かに抱えられてました。その何かはそのまま、どこかへ行ってしまいました。それっきり仲間は、帰って来ません…」
悟郎は涙を潤ませながら、言った。
今でも後悔しているのだろう。
何故、助けられなかったかと。
しかし、悟郎が言った何かは人間ではない。
知識がないと退治はできないのである。
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