第二話【森に潜む鬼】

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「あれは、夕方くらいだった。僕は昆虫採集が趣味でしてね、同じ趣味を持つ仲間2人と行ったんです」 ほんの数秒間を開け、話しを続ける。 「僕は朝に仕掛けて置いた、仕掛けを取りに行ったんです。遠くの方で、仲間が何かを叫けんでいたので急いでそっちに向かいました…」 「そうしたら、仲間二人が何かに抱えられてました。その何かはそのまま、どこかへ行ってしまいました。それっきり仲間は、帰って来ません…」 悟郎は涙を潤ませながら、言った。 今でも後悔しているのだろう。 何故、助けられなかったかと。 しかし、悟郎が言った何かは人間ではない。 知識がないと退治はできないのである。
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