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「辛かったでしょうね。ご協力ありがとうございました」
真はそう言い、2人は悟郎宅を辞した。
「正体はクマじゃないことが証明されたな」
運転席側の車のドアを開けた、光鬼がそう言った。
「だな。クマが2人を抱えて、どこかへ行くはずがない。ということは、霊か?」
クマは人間に会ったら、驚く。
その後、防衛のため人間を襲うのである。
あくまで防衛のためなので、人間を担いだりするはずがない。
よって悟郎の言う何かは、クマではないということになる。
「いや、霊じゃないな。怪物の類いだ」
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