第二話【森に潜む鬼】

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仮に霊ならば、悟郎は助かってないだろう。 つまり、霊はそんなヘマをしないということだ。 そうなると、森に棲むものは霊などの霊体ではなく、動物や怪物などの有体になる。 動物という可能性もあるが、先ほど説明した通りでそれは消えた。 そして残るのが、怪物などの類いである。 「なるほど。じゃあ、銃弾で退治できるんだな」 「ああ。それと、コレを見てくれ」 光鬼はそう言って、ポケットから新聞の記事の切り抜きを、真に手渡した。 真をそれに目を通す。 記事には事件の被害者である、調査員を雇っていた会社が猟師にクマ退治を依頼する、といった内容であった。
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