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そんな真をしりめに光鬼は、自信満々な顔つきだ。
何か確信めいたものがあるのだろう。
だが、光鬼は期待を裏切るようなことを発した。
「あん?んなもん自分が猟師です、って思えば猟師なんだよ」
「―――っ!? 」
それを聞いた真は絶句した。
自分がそう思えばそうなる、というとんでもなく無茶苦茶な理屈を述べたのである。
期待した俺が馬鹿だったのか……
真は心底、光鬼に呆れた。
そんな光鬼に期待した自分を、情けなく思う。
何であんなことを自信満々に言えるんだよ……
だいたいよ、光鬼は……
もういい、もう止めよう……
真は文句を言ってもキリがないので、考えることを止めた。
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