第二話【森に潜む鬼】

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真はそれに答え、手を差し出し握手した。 光鬼もよろしくな、と言って答える。 残る60代の男に真は、顔を向けた。 次は男の番だからだ。 しかし、60代の男は何も言わずに前へ行ってしまう。 「ったく、嫌な奴だな」 光鬼は思わず、愚痴った。 すると、60代の男が振り向き真達に言う。 「てめぇら、ヒョッ子に教える名前なんてねぇんだよ」 男はそれだけ言うと、踵を返しまた歩いて行く。 すると光鬼が拳を強く握り、男の後を追う。 殴りかからんばかりの勢いだ。 すかさず、真が肩を掴み光鬼を止める。
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