第二話【森に潜む鬼】

26/69
前へ
/244ページ
次へ
「落ち着け!仲間割れしたいのか」 そう言われると光鬼はチッ、と舌打ちをして止めた。 真は思う。 何故、そこまで自分達を嫌っているのかと。 当然、思い当たる節がない。 一方、もう一つの組はというと もう一つの組は、真達の組より先に行っていた。 この組は自己紹介など、一切なしで終止無言である。 全員が知り合いで自己紹介など皆無なのだ。 男達は周囲を警戒するように歩く。 男達の歩き方には、無駄がなくいつでも手に持つ、猟銃を撃てる状態にある。 手練の猟師達のようにも見える。
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加