第二話【森に潜む鬼】

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すると、枯れ葉を踏みつける音が鳴った。 だが音は一つだけであり、待っていた男達は固唾を呑んで見守っている。 そして、姿を現した。 そいつは不健康な白い肌を持ち、全身の体毛はなく丸太のような太い腕であり、手は鉤爪である。 それは片腕を上げておりそこには、先ほど死体を確認しに行った猟師の一人が、浮いていた。 そいつは大の男を片手で、易々と担いでいるのだ。 そいつはもはや人ではない。 言うならば、そう人を喰う怪物――鬼である。 猟師達は目の前に立っている者に恐怖を抱き、その場に立ち尽くす。
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