第二話【森に潜む鬼】

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今のうちに逃げろ! そう言っているように聞こえる。 そして、男は消えた。 怪物も男について行き、姿を消す。 それを確認し残った二人の猟師は、配られたリュックを開き手を突っ込む。 数秒、手探りで探したのち取り出した。 手にはピストルのようなものを握っている。 それを上空に掲げ、発砲した。 弾は花火のように輝き、空を赤色に染める。 どうやら、ピストルの形をした照明弾のようだ。 仲間に自分を知らせるための道具である。 何故、支給されたリュックに入っていたのかは、謎に包まれていた。
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