第二話【森に潜む鬼】

32/69
前へ
/244ページ
次へ
真は考える。 俺達に伝えたい、大事なことがあったのか……? 熊を見つけたとか、そんなのじゃないだろう…… …なら、危険な目に遭ったというのか…… ん?まてよ……! 真はある事に気が付く。 調査員達を襲ったのは、熊などではなく怪物だということを。 真は慌てた様子で、光鬼の腕を掴み強引に仲間と少し離れたところに行く。 他の人に聞かれたくないことなのだ。 山口らが聞いたらパニックになるか、冷ややかな目で真達を見ることになろう。 「んだよ。どうした!?」 強引に引かれた光鬼は、若干の苛立ちを含めて言った。
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加