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その言葉を聞いたベテランそうな猟師は、男の胸ぐらを掴み鬼のような形相で、怒鳴る。
「化物なんていやしねぇんだよ!ビビって化物に見えただけだろうが。いるんだったら、見せて欲しいな」
男は胸ぐらを掴まれ、驚いた様子もなくキョトンとしていたが、やがて脅えに変わる。
「や、止めてくれ」
今ここにいるのが、化物ではないのだろうか……
ふいに男はそう思ってしまったのだ。
様子を見ていた、真は慌ててベテランそうな猟師を止める。
山口も止めてください、と繰り返し言う。
ようやく、ベテランそうな猟師は手を離した。
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