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そのまま、チッと舌打ちをし先に進む。
真達は慌ててベテランそうな猟師に着いて行った。
「あの人はいつも、ああなの?」
真は山口に聞いた。
山口は苦笑を浮かべ、言う。
「昔は優しかったんですけど、最近息子が亡くなられてね。で、あんな感じになっちゃいまして。何でも自分のせいだとか、嘆いていましたよ」
と山口は悲しそうな表情で、ベテランそうな猟師の背中を見つめた。
「そういえば、彼の名前は何ていうんだ?」
てめぇらに教える名前はねぇ、と言われたことに思い出し真は言った。
「遠藤さんです」
山口は笑って返した。
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