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哲夫の首が宙に飛んでいた。
鮮血が壁に飛び散る。
男が左腕に仕込んだナイフで、哲夫の首を切り裂いたのだ。
当然、哲夫は息絶えた。
「どうしたの?」
不審な音がしたので、妻の陽子はリビングに行く。
視線の先には、首が切られた旦那が倒れていて、近くには男が立っていた。
「あなた……」
すると、男と目が合う。
陽子は恐怖で一瞬固まり、逃げるようにリビングから離れた。
自分の部屋を見つけると、慌てた様子で入り鍵を閉める。
これは夢よ。きっと……
陽子はベッドにダイブし、枕に顔を埋めた。
恐怖から逃れるように。
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