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「助けてくれ~!」
前方向に叫び声が響いた。
声音からして低い、男性の声である。
すると、別の組であった猟師の一人があ、あの声は木本だ……、と驚いたように呟いた。
木本とは二人を逃がす為に囮になった男である。
当然、真達は知る由もない。
光鬼は猟師の小さく言ったことが聞こえたのか、言う。
「おい、どうした?」
「この声は木本だ」
別の組だった二人の猟師は、互いに顔を見合わせ安堵の表情をした。
再び光鬼が問う。
「木本?誰だそれ?」
「俺達の組の奴だ。助けに行かなきゃ」
そう言うと二人は、声のした方へ駆けて行った。
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