第二話【森に潜む鬼】

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「俺達も行こう」 そうですね、と山口は言い三人は遠藤を追った。 声のした方へ行ったが、木本はどこにもいない。 「おかしいな……木本がいない」 別の組の猟師が、不思議そうに辺りを見回す。 木本が無事だと思って。 真は手を顎に添え考える。 声がしたのだ。 だが、向かってみたが誰もいなかった。 そもそも、声はどこから聞こえたのだろう。 …考えろ、考えるんだ…… 前方の方から声がした。 前方のどの辺から聞こえたのだろうか。 それは……上の方―――木の上からだ! 声は木本のものだが、違う―――怪物である! 真が結論に辿り着いた時、木の上から黒い物体が物凄い速さで飛び出して来た。
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