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まるでこの死骸がこれ以上近づくな、と警告しているような気もする。
鬼は今なお、真達を見つめながら後ろへ飛んだ。
その刹那
鬼が前にいた場所に、銃弾が通り過ぎる。
真はちらりと山口を見た。
山口は未だに身体を震わせ怯えている。
一体、誰が撃ったんだ……?
次に遠藤を見る。
遠藤は猟銃を木へ向けていた。
鬼に向けて撃ったのだ。
しかし、鬼はそれを察知したのか撃たれる前に、物凄い脚力で後ろへ跳んだのである。
そしてそのまま姿を消した。
遠藤はハァハァ、と荒い息をあげる。
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