第二話【森に潜む鬼】

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なんとか危機を乗り越えたのだった。 だが、これで終わりではない。 真達の目的は鬼を退治することなのだ。 だから、帰らない。 しかし猟師達は帰らせる必要がある。 ということがあってか、真達は今回の事件は熊が起こしたのではない、ということを説明することとなった。 「…という訳なんだ。だから、戻った方がいい」 そう言ったのは真であった。 しかし、遠藤は納得してないようで、鋭い眼差しをし真を睨みつけて言う。 「さてはてめぇ、手柄を独り占めする気だろ!」 その声からは怒気が含まれていた。 遠藤は真に詰め寄る。 「どうなんだよ!え?」 顔と顔が触れ合いそうな距離で、怒鳴る。
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