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真は動じず、むしろ哀れみのような表情をする。
真実を伝えているのにも関わらず、信じようしないその行為が真をそうさせる。
真達のような者ではない人達を、危険な目に遭わせたくはないのだ。
だが、その表情が遠藤の気に障った。
遠藤は真を胸ぐらを掴み、引き寄せ頬を殴る。
思っていたよりそれが強かったようで真は倒れた。
「何しやがる!」
光鬼がそう言い、拳を振り上げる。
しかし、それは止められる。
「よせ」
真は起き上がり、殴られた頬を手で押さえながら言った。
頬はズキズキと痛む。
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